まずはじめに、私は幼少期からネグレクトを受けて育ちました。
小学5年生から中学2年生までは家に子どもだけ(私と一つ上の姉)で連日放置されてきました。
今でもその影響は残っています。
子どものころに受けたネグレクトは大人になってからもその後の人生に大きくかかわる
ネグレクトを受け「親に愛されていない」と感じながら育った私は、大人になってからも当時の影響が残っています。
大きく分けると、対人関係、生活習慣、精神的な影響があります。
私と姉の事例を元に簡単に解説したいと思います。
対人関係への影響
人に依存しすぎるまたは人に無関心
姉は誰にでも甘えて依存しすぎる傾向がありました。
逆に私は八方美人にふるまうけど、人に無関心で、いまだに頼れる人や友人はいません。
また、異性に依存する傾向もあります。
姉は基本的に男が途切れませんし、私も夫に依存しすぎている傾向があります。
かまってちゃん
親に対するかまってちゃんは、子どもの時よりは頻度は落ちますが、一回一回が重いです。
私は引きこもり体質で親との関係もうまいことやっていたので、あまりなかったのですが、
姉は年々度を越えた問題行動を起こしています。
連絡が取れない、連絡なく連日の外泊、自作自演の被害者面、妊娠中絶など
家族としてはあきれるくらいありました。
数日連絡ないかと思えば、いきなり危機的状況だから〇〇まで(片道2時間~)来て!と、夜連絡が来て迎えに行くこともありましたし、誰の子どもかもわからん子の妊娠を繰り返したりもしました。
他人に対する問題行動は、自分の生い立ちや状況を悲劇のヒロイン風に話し、同情を買います。
私は基本知られたくないので、夫にも婚約するまで話せませんでしたが・・・。
孤立
私は、家族以外に連絡を取れる人が居ません。
夫が居なければ、誰と繋がることができるのか・・・
職場の人などとは、その場ではうまくやりますが、連絡先を交換したりは基本しませんので、退職した今、夫に何かあり一人になったら孤立してしまいます。
人間関係リセット症候群
私が昔からやっている問題行動は、人間関係をリセットすることです。
頻繁にLINEを含むSNSのアカウントをすべて消し、人間関係をリセットします。
今時メールや電話番号を交換なんてしませんよね
なのでSNSを全消ししたら二度と関われないようになる人も多いです。
生活習慣への影響 ーセルフネグレクトー
風呂・歯磨きなどを行わず不潔
幼少期からネグレクトを受けていると、基本的な生活習慣を身に着けておらず、大人になってからも歯磨きや入浴ができないことがあります。
私も人に会わないならいいやと、今でもなりますし、姉も一週間程度なら入浴や歯磨きをせずに過ごしています。
私にはあまり理解できませんが、姉は下着や服の交換を入浴しても行わず、何カ月も同じものを身に着けています。
ゴミ屋敷になり不衛生に
ネグレクトを受けて育った大人は片付け能力が著しく低いです。
身の回りが不衛生になっても気になりませんし、そんな環境にいると当然活力もわきませんので、掃除もしません。
病気や虫歯、ケガの放置
姉はかまってちゃんすぎるところがあるので大したことなくても病院にいきますが、私は極力行きません。
40度以上の発熱があっても放置され、それでも生きている経験があるからか、必要があっても受診しません。
見かねた周りが引っ張っていくまで放置します。
関わらければいけない人との関りを拒否する
何か困った状況の時、または周りから見たら支援を必要としているときに、その人との関りを強く拒絶します。
これは私も自覚がありますが、どうしようもなく嫌なのです。
自分が迷惑をかけている状況や、弱っているところを見られることや、人が手助けしてくれる状況が嫌なのです。
素直になれないのか、、、素直とは何なのか、、、
素直に助けてもらえと言われても、嫌だというのが素直な気持ちで、関わらないでほしいのです。
私なんかのために、自分の時間を使わないでほしいという気持ちが本心です・・・。
精神的な影響 ーPTSDー
対人関係、生活習慣の影響もこの精神的な影響が大きくかかわり、問題となっています。
ネグレクトを受けていた時のことは、何か自分自身が動揺したり、大きな衝撃を受けたり、落ち込むと必ず思い出します。
一種のトラウマのようになっています。
「私なんかいらない人間だ、私なんかがここに居てはいけない、私が居なければみんな平和なのに」と本気で思ってしまうのです。
昔はこの気持ちを思い出すと、数日引きずっていましたが、
今は夫が私のその思いも受け止めて、そんなことないよと大切にしてくれるので、すぐに立ち直れますが、よく迷惑をかけています?
摂食障害
私は全くないのですが、姉は思春期時代に摂食障害になったせいか、今もことあるごとに
「もうご飯食べないから」と脅してきます。
何かあると必要以上に自分を責める
世の中の全ての良くない出来事は、自分のせいだと本気で思ってしまうのです。
生活がカツカツな状況は、自分がいるせいだ、自分が居なくなればその分浮くのにと思いますし、
ケンカになり、相手が不機嫌になると、きっかけがどうであれ自分がその人を落ち込ませてしまった、自分と関わったせいでこうなったんだ、だったら私と関わらないでほしいとなってしまいます。
自分が傷つく前に相手を傷つけてしまう
何かあると、「自分のせいで、自分さえいなければ」という気持ちと同じくらい、「こんな自分は可愛くない、いい子じゃない、捨てられるんだ」と強く思います。
捨てられる前に、自分から離れようと、相手を傷つけてしまいます。
嫌いでもないのに、嫌いと言い
一緒に居たいのに、一緒に居たくないと言い、
本当は一生一緒に居たいのに、捨てられる恐怖から別に分かれてもいいと言います。
困ったもんです。
夫には申し訳ないです。
親との関係
これは親が生きてる限り一生続くのかと気が重くなるのですが、どこまで行っても親と子なのです。
完全に親との連絡を絶つことができればよいのですが、私にはまだできません。
悪化と良好(改善)の繰り返し
親との関係は一緒に住んでいる、住んでいない関係なく悪化と改善が繰り返されます。
私の母は自分の思い通りに子どもが動かないと「解散しましょう(縁を切ること)」といい、一瞬でも母を信じた私たちの気持ちを踏みにじります。
縁を切る、もう二度と会えない、自分たちだけで生きていけと小さいころから脅されてきました。
今となれば「ま~た始まったよ、だったらそっちが関わってくんな」と思いますが、当時はその恐怖におびえていましたし、
今でもこれを言われると、「やっぱり信じちゃいけなかったんだ」と失望します。
親にお金を無心される
学費のために貯めたバイト代や、社会人になったからも銀行口座に預けているお金を数十万単位でいきなり引き落とされたり、
奨学金を数百万単位で使い込まれたり、
財布の中に入っている現金などもとにかく消え去ります。
母に聞くと最初はとぼけますが、「そのくらい貸してよ、助けてくれたっていいでしょ」と平然と言います。
貸して返ってくることなんてほぼないですよ・・・。
ネグレクトをされた大人はパッと見問題なくても、内面に色々と抱え込みながら生きている
ネグレクトを受けて育った大人は、パッと見では対人関係や精神面が問題なくても色々と抱えているものです。
また、生活習慣の問題は他人には見えにくい問題でもあります。
私みたいに隠すタイプもいれば、自分から話したがるタイプもいます。
ネグレクトを受けてきた大人の、目に見てわかる特徴といえば、人間関係が希薄すぎたり、いつも小さなトラブルを起こしたり、異性に依存しすぎたりということですが、
どの程度かは個人差ですし、他人にはわからないことがほとんどだと思います。

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